2015年10月7日に発足した安倍晋三総理大臣を首班とする内閣。14年12月の第3次安倍内閣発足後では初めてとなる内閣改造によって組閣された。安倍首相は組閣後の会見で経済重視の方針を強調。菅義偉(すがよしひで)官房長官や麻生太郎副総理兼財務大臣、甘利明(あまりあきら)経済財政・経済再生担当大臣兼社会保障・税一体改革担当大臣、石破茂(いしばしげる)地方創生担当大臣など、経済政策や社会保障に関わる閣僚9人は改造前からの留任となった。初入閣となったのは、馳浩(はせひろし)文部科学大臣や岩城光英法務大臣、森山裕(もりやまひろし)農林水産大臣ら9人。安倍政権が重視する女性閣僚では、丸川珠代環境大臣と島尻安伊子(しまじりあいこ)沖縄・北方担当大臣の2人が初入閣した。また、全ての人が活躍できる一億総活躍社会の実現を目指すことをスローガンに掲げて、一億総活躍担当大臣を新設。加藤勝信前官房副長官を任じた。15年内をめどに、具体的な推進のための「一億総活躍プラン」をまとめるとした。安倍首相は組閣後の会見で、同年9月に発表した政策方針である新3本の矢、すなわち(1)希望を生み出す強い経済、(2)夢を紡ぐ子育て支援、(3)安心につながる社会保障を改めて掲げ、1億総活躍社会実現に向けて意欲を語ったが、具体的政策は示されていない。