航空自衛隊に所属する展示飛行(アクロバット飛行)を専門とする曲技飛行チームの通称であり、チーム名。航空自衛隊の航空祭やオリンピックなどのイベントでアクロバット飛行を披露し、航空自衛隊をアピールしている。正式名称は、松島基地(宮城県)の第4航空団所属「第11飛行隊」。1960年8月、浜松基地(静岡県)第1航空団第2飛行隊内に「空中機動研究班」として、アメリカから供与されたジェット主力戦闘機、F-86Fセイバーを用いて創設。創設時、チームは「天竜」と名づけられ、機体も通常塗装だったが、その後、「ブルーインパルス」と改名し、機体も白地に青色の専用塗装に塗り分けられた。64年の東京オリンピックでアクロバット飛行を披露し、以来広く知られるようになった。82年、機体を国産のT-2超音速高等練習機に、所属を松島基地第4航空団第21飛行隊内「戦技研究班」に変えて2代目ブルーインパルスとなった。その後、94年に機体を国産の中等練習機T-4に変え、翌年にチームは第11飛行隊となった。2011年3月の東日本大震災で松島基地は大きな被害を受け、配備された多くの戦闘機も水没、再起不能となったが、チームは展示飛行のため芦屋基地(福岡県)に移動していたため、被害を免れた。13年3月31日、2年ぶりにチームは松島基地に戻り、帰還式が行われた。