学生を中心として、安全保障関連法案への反対運動などを展開する団体。正式名称は「自由と民主主義のための学生緊急行動」で、SEALDsは英語表記を省略したもの。特定秘密保護法に反対するため2013~14年にデモ活動などを行ってきたSASPL(サスプル Students Against Secret Protection Law 特定秘密保護法に反対する学生有志の会)の後継団体として、15年5月3日に結成された。中心となったのは東京都内の私立大学の学生で、メンバーの多くは10代後半から20代前半の学生。立憲主義の尊重や生活保障の実現、平和的な外交・安全保障を主張とする。第3次安倍内閣が進める安全保障関連法の制定に反対の立場を表明している。6月5日から毎週金曜日に国会前で抗議行動のデモを主導。TwitterなどのSNSで参加を呼びかけ、ラップ調のリズムに乗せたコールと「自分の言葉」で語るスピーチという新しいスタイルでアピール、デモの動画をネットで配信し全国に賛同者を広げている。趣旨に賛同する若者によって、近畿地方のSEALDs KANSAI、仙台を中心とする東北地方のSEALDs TOHOKU、沖縄地方のSEALDs RYUKYUと関連組織が発足。8月23日には、SEALDsの「全国若者一斉行動」の呼びかけで、北海道から沖縄まで全国60カ所以上でデモや集会が行われた。安全保障関連法案の抗議活動としては過去最大規模といわている。