2016年7月10日に投開票が行われた参議院議員選出選挙。自民党、公明党の与党は安倍晋三内閣が進める経済政策「アベノミクス」の加速を、民進党、共産党などの野党は安倍政権が目指す憲法改正阻止を訴え、12の政党等が届け出、389人が立候補した。投票結果による議席獲得数は、自民党56(選挙区37、比例19)、民進党32(選挙区21、比例11)、公明党14(選挙区7、比例7)、共産党6(選挙区1、比例5)、おおさか維新の会7(選挙区3、比例4)、社民党1(比例1)、生活の党と山本太郎となかまたち1(比例1)、無所属4(選挙区4)。与党の自民、公明両党は、安倍首相が勝敗ラインとしていた改選過半数61議席を超える70議席を獲得した。野党4党の統一候補擁立で注目された1人区は、野党が11勝21敗と負け越したが、前回13年の2勝29敗からは持ち直し、福島と沖縄で与党の現職大臣2人が落選した。憲法改正に前向きな勢力は、自民、公明両党とおおさか維新の会の3党合わせて77議席を獲得。3党と日本のこころを大切にする党の非改選議員、改憲に賛成の無所属議員を加えると、参議院での憲法改正発議に必要な3分の2の議席数162を超えた。投票率は54.70%(選挙区)で、前回13年の参議院選挙を2.09ポイント上回ったが、参議院選挙としては過去4番目の低さとなった。国政選挙では初めての投票となった18歳、19歳の投票は45.45%(選挙区、抽出調査)だった。具体的には、18歳男性が49.43%、女性53.01%、19歳男性が37.31%、女性42.11%。