欧州連合(EU)の全体的な政策方針を決定する最高意思決定機関。加盟国首脳、欧州理事会議長(EU大統領)、欧州委員会委員長で構成される合議機関であり、新聞報道などではEU首脳会議、EUサミットと呼ばれることもある。1974年にフランス大統領だったジスカールデスタンの提唱で制度化され、2009年12月に発効したリスボン条約によって正式にEUの機関となった。通常は毎年3、6、10、12月の4回、ベルギーのブリュッセルで定例の会議を開くことが定められている。議長職は当初、半年を任期として各国が持ち回りで務めていたが、リスボン条約の発効に伴い常任ポストとして新たに創設され、初代議長には元ベルギー首相のヘルマン・ファンロンパイが就任。任期は2年半。同氏は12年3月に開催された定例会議で議長に再任されており、14年末まで議長を務める。