世界各国、地域の平和の度合いを数値化した指数。国際シンクタンク、経済・平和研究所(IEP、本部・シドニー)が2007年から毎年発表している。進行中の国内および国際紛争の程度、治安など社会の安定性、国内総生産に占める軍事支出など23の項目を基に算出し、指数が低いほど平和とされる。16年6月には163の国と地域を対象とした同年版が公表された。上位は1位アイスランド、2位デンマーク、3位オーストリア、4位ニュージーランド、5位ポルトガルとなっており、日本は前年から順位を一つ下げて9位になった。下位は163位シリア、162位南スーダン、161位イラク、160位アフガニスタン、159位ソマリア。ほかの主要国は、8位カナダ、16位ドイツ、39位イタリア、46位フランス、47位イギリス、103位アメリカ、120位中国、151位ロシアとなっている。報告書によると、15年の世界の紛争や暴力による経済的影響は13兆6000億ドルに上り、14年の全世界のGDPの13.3%に相当するという。