空中の目標物を撃破するために、地上から発射するミサイル。侵入してきた戦闘機や爆撃機、ヘリコプター、ミサイルなどの撃墜に使用される。射程の長さによって、近距離、短距離、中距離、長距離に分かれる。ミサイルの誘導方式には、可視光画像識別、赤外線、レーザー、レーダーホーミングなどさまざまな方式が使用されている。主に大型トラックなどの車両に発射機を搭載し、射撃管制装置と組み合わせて運用されるが、肩に担いで発射する携帯式(携行式)のものもある。代表的なものに、長距離用では、アメリカのパトリオット(ペトリオット)、中距離用では、アメリカのホークなど。短距離携帯式(携行式)ではアメリカのFIM-92スティンガー、ロシアのSA、日本の91式携帯地対空誘導弾(携SAM)などがある。近年、携行式のものがテロ組織や過激派に流出しているといわれている。