アフリカ大陸東部のソマリアを拠点とするイスラム武装組織。組織名はアラビア語で「若者」を意味する。2006年6月に同国の首都モガディシオを占拠したイスラム法廷連合(UIC)内部の若手強硬派を中心として、07年1月ごろ設立されたとされる。国際テロ組織アルカイダと強いつながりを持っており、12年2月にはアルカイダへの合流が発表されている。09年ごろまでに同国の中部、南部の広い地域を支配下に治め、支配地域ではイスラム法に基づく統治を行った。しかし、アフリカ連合(AU)平和維持部隊の強化や、ケニア、エチオピアの軍事介入により、11年8月にモガディシオから撤退。12年10月までに、キスマヨなど支配していた主要都市を相次いで失った。ただ、その後も村落部を中心に軍事活動を続けると同時に、ケニアやエチオピアなどでテロ活動を展開。13年9月にケニアの首都ナイロビにある高級ショッピングモールが武装集団に襲撃され、70人近くが犠牲となったテロ事件でも、同組織が犯行声明を出した。