感染症のポリオを地球上から根絶するために設立された国際的な協力の枠組み。世界ポリオ根絶計画、世界ポリオ撲滅計画などとも訳される。1988年の第41回世界保健総会で採択された、ポリオを世界から根絶する決議に基づき、世界保健機関(WHO)、国連児童基金(UNICEF)、アメリカ疾病対策センター(CDC)、国際ロータリーが共同で立ち上げた。以降、2000年までのポリオ根絶を目標として、各国政府や国際機関と協力しながら子どもに対する定期的なワクチン接種などを実施してきた。こうした活動により、2000年には日本を含む西太平洋地域でポリオ根絶宣言が出され、02年にはヨーロッパでも根絶を達成。1988年当時は世界で年間35万人発生していた患者数は99%削減され、当時125カ国以上あった野生株ポリオの常在国は、2014年10月時点でパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアの3カ国にまで減少した。