ドイツ陸軍とフランス陸軍との混成部隊。1987年、西ドイツ(当時)のコール首相とフランスのミッテラン大統領が、両国の友好と平和協力の象徴として創設に合意。89年に、実際に旅団が創設された。93年に、欧州合同軍に編入。国連平和維持活動など、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)が進める活動のために動員される。その後、ベルギーやスペインなどの追加兵力も組み込まれ、男女約6000人が所属。当初、部隊はフランスの部隊がドイツ側に駐留するだけだったが、2009年に両国が合意し、翌年、第二次世界大戦以後初めて、ドイツの部隊がフランスに駐留するようになった。14年2月、ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領が会談し、内戦などで不安定な情勢が続く、アフリカのマリ共和国への派遣を決めた。これまで、ボスニアやコソボへの派遣はあったが、ヨーロッパ外への派遣は初めて。