2004年11~12月にウクライナで、大統領選挙をきっかけに起こった民主化を求める政変。同年11月21日に、当時首相だった親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコビッチと、野党や民主化勢力が推す改革派のヴィクトル・ユーシェンコの大統領選挙決選投票が行われ、ヤヌコビッチが勝利した。しかし、ヤヌコビッチ側に組織的な選挙違反、票の操作などの不正があったとしてユーシェンコ陣営が選挙の無効とやり直しを要求。首都キエフには10万人以上の市民が集まり、連日、大規模な抗議行動が開かれた。12月、最高裁判所は不正を認定し、欧州連合(EU)、ロシアなどの介入でやり直し選挙が決定。同月26日に、1万2000人を超える欧州安全保障協力機構(OSCE)の国際選挙監視団の立ち会いのもと、やり直し選挙が行われた。その結果、ユーシェンコが逆転勝利した。オレンジ革命の名称は、抗議行動を行ったユーシェンコ陣営のシンボルカラーであるオレンジ色にちなんだもの。