アメリカのアラスカ州中南部にある山。同州の中南部に東西に延びるアラスカ山脈のほぼ中央に位置する。標高は約6191メートルで北米大陸最高峰。デナリとは、アラスカ周辺の先住民族アサバスカンの言葉で「高いもの」「偉大なもの」を意味する。1984年2月に探検家の植村直己が世界初となる冬季単独登頂に成功し、その後、行方不明になったことでも知られる。付近一帯はデナリ国立公園に指定されており、ハイイログマやカリブー、オオカミなどの生息地となっている。デナリはこれまでマッキンリーと呼ばれてきた。これは第25代大統領になったウィリアム・マッキンリーにちなんで1896年に名づけられた山名で、アメリカ政府も公式名称として用いるようになった。しかし、地元のアラスカ州政府は1975年からデナリの名称を公式に用いるよう連邦政府に要求。2015年8月に連邦政府が公式名称をマッキンリーからデナリに変更すると発表した。