路上強盗の手口の一つで、短時間の拉致で犯行が行われることからこう呼ばれる。被害者を一時的に拘束して所持金や貴重品を奪ったり、銃などで脅してATMから現金を引き出させたりするケースが一般的で、中南米の都市部を中心に多発している。短時間誘拐とも呼ばれ、国によっては電撃誘拐、稲妻誘拐、簡易誘拐などの呼称もある。計画性はあまりなく、旅行者などを含め誰もが襲われる危険性がある。偽装タクシーやタクシーの運転手と強盗が組んで犯行に及ぶことも多く、各国の日本大使館では流しのタクシーを利用せず、ホテルやレストランなどが手配するタクシーを利用するよう注意を呼びかけている。2013年12月28日にエクアドルで新婚旅行中の日本人夫妻が銃撃され死傷した事件も、流しのタクシーを利用しての移動中に被害にあったと報道されている。