ベンガル湾周辺の7カ国、バングラデシュ、インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、ネパール、ブータンが加盟した、経済協力の枠組み。貿易、投資、エネルギー、交通・通信、観光、貧困撲滅、テロ対策など14分野での協力を提唱している。1997年にバングラデシュ、インド、スリランカ、タイの4カ国で発足。同年にミャンマーが、次いで、2004年にネパール、ブータンが加盟した。外交面では、南下政策を取っている中国に対抗する役割もある。首脳会議が04年、08年と2回開催されたが、その後、ミャンマーで軍事政権が続いたため、活動が停滞。11年に同国が民主化を進め、欧米の経済制裁が解除されたことから、14年3月4日、6年ぶりに首脳会議がミャンマーの首都、ネピドーで開催された。常設事務局をバングラデシュの首都、ダッカに新設することを決定。このほか、将来の自由貿易圏創設に向けて、インドからミャンマーを経て、タイに至る道路の建設計画、ミャンマー南部のダウェイの港湾開発など、物流網の整備などが検討された。