2013年6月1~3日に神奈川県横浜市で開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD5)で採択されたアフリカの発展、成長のために、アフリカ諸国と日本が取り組むべき課題をまとめた政治文書。TICADは5年おきに日本で開催される国際会議。今回の「躍動のアフリカと手を携えて」という副題が添えられた同宣言では、成長を加速化させてアフリカ大陸の貧困を削減するという決意を表明。その実現に向け、民間部門主導の経済成長を促進するための投資環境や法制度の改善を進めるほか、成長の基盤となるエネルギー、運輸、水分野のインフラ整備、職業訓練などによる人材育成、農業と農業関連ビジネスの拡大などの課題に重点的に取り組むとした。また、地域の安定化のため、テロや海賊などに対する治安対策強化も支援する。同会議では、17年までの具体的な支援方針を定めた「TICAD5行動計画」も併せて採択。年間で約7500億円が必要とされるインフラ整備への官民連携での投資促進や、農業分野での成長率6%の達成、08年から18年までのコメ生産量倍増などが明記された。