中国共産党の幹部らが毎年夏に避暑地で行う非公式の会合。北戴河は河北省北東部の渤海(ぼっかい)沿岸に位置し、約10キロメートルにわたって砂浜が続く。清代末期から避暑地、保養地として開発され、富裕層や外国人の別荘が数多く建てられた。中国共産党による同地での会合は、毛沢東が主催した1958年8月の会議が起源といわれる。党幹部や既に役職から引退した元指導者が集まり、今後の指導部の人事や重要政策について、北京での公式決定を前に意見交換や調整が行われる。この会議の場で内容がほぼ固まると見られており、事実上の最重要会議だが、開かれたかどうかさえも公表されない。党内部の権力闘争の場としても注目される。