北朝鮮の最高主権機関である最高人民会議の代議員を選出する選挙。代議員の任期は5年。選挙の候補者は1選挙区に1人で、信任投票方式で選出される。選挙権は17歳以上とされている。候補者は上層部の調整によって立てられ、事実上、自由な立候補はできないという。2014年3月9日に、第13期北朝鮮最高人民会議選挙が行われ、687人が当選した。投票率は99.97%、信任率は100%だった。金正恩(キム・ジョンウン)体制下での初めての選挙で、13年12月に粛清された張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長以後の体制の権力再編や、代議員の世代交代が注目された。金正恩第一書記も第111号白頭山選挙区から出馬し、初めて代議員として選出。金第一書記の側近の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)党組織指導部副部長、張正男(チャン・ジョンナム)人民武力部長、金寿吉(キム・スギル)総政治局組織副局長らが新たに選出され、最側近の崔竜海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長、長老格の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長らも引き続き選出された。一方、張成沢に近かったとされる文景徳(ムン・ギョンドク)書記らは代議員から外れた。交代した代議員数は全体の約55%で、09年に行われた前回の選挙(約45%)より上昇した。