北朝鮮において国家や政府を指導する朝鮮労働党の最高意思決定機関。党中央委員会および党中央検査委員会の活動総括、選挙、党規約の改正、党の路線や政策の決定などを議題とする。かつては5年に一度の開催が党規約に定められていたが、2010年の規約改正により、同条項は削除された。金日成(キム・イルソン)主席時代には、1946~80年まで6回開催され、80年10月の第6回党大会では、後に後継者となる金正日(キム・ジョンイル)が初めて公の場に姿を現した。しかし、党よりも軍を重視した金正日総書記の時代には、党大会は一度も開催されなかった。2016年5月6日、36年ぶりに第7回党大会が開幕。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、事業総括において同年1月の水爆実験と2月の長距離弾道ミサイル発射の実績を強調し、経済の立て直しと核開発を同時に進める「並進路線」を堅持するとした。8日には、金第1書記の演説などを踏まえて核開発の拡大を正式に決定。また、金第1書記は、新たに設けられた「党委員長」のポストに就任。祖父である金日成主席が一時就いていた党中央委員会委員長に倣い、党を重視するとともに自らの権威付けを図ったものと見られている。大会閉幕翌日の10日には新しい指導部の顔触れも発表されたが、従来の幹部の多くが引き続き名を連ねており、大幅な世代交代を行わず、安定した政権運営を優先したものと考えられる。