アメリカのテキサス州ダラスで警察官が連続狙撃された事件。2016年7月5日に南部のルイジアナ州、同月6日にはミネソタ州で相次いで警察官による黒人射殺事件が発生し、全米に抗議の声が拡大、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事だ)」を合言葉に抗議デモが行われていた。同月7日夜、ダラス市でも抗議デモが行われていたが、その最中に高所から警備の警察官らが狙撃され、警察官5人が死亡、7人が負傷し、流れ弾に当たった市民2人もけがをするなど14人が死傷する事態となった。容疑者のうち3人は拘束されたが、狙撃の実行犯とされるマイカ・ジョンソン容疑者は市内の建物に立てこもり、警察が数時間にわたって交渉を続けたが失敗に終わったため、ロボット爆弾を用いて爆殺された。爆殺に用いられたのは、リモテック社の「Andros F5」というモデルのロボットで、通常は爆発物処理などに用いられているという。