悪天候と悪天候の合間に一時的に晴れ上がる気象現象。「疑似好天」とも呼ばれる。低気圧の通過とともに晴れ間が現れ、その後、寒冷前線が通過するため、気温が低下、荒れ模様となる。冬の日本海側の山岳地帯で起こることが多く、山岳遭難の一因となっている。2014年3月に鳥取県の大山で登山クラブに所属する3人が遭難。全員が死亡する事故が起こった。この時も、疑似晴天で天候が良いと錯覚したため、天候の急変によって事故が発生したものと考えられている。登山ガイドらは登山者に対して、事前に天気図や高層天気図を見るなど、十分に天候を調べ、天候が下り坂になった場合、すぐに山から引き返す判断が必要であるなどの注意を促している。