東日本大震災に関連する自殺。内閣府が設定した次の五つの項目に、一つでも該当する自殺をいう。(1)遺体の発見場所が、避難所、仮設住宅、遺体安置所であるもの。(2)避難所や仮設住宅に暮らしていたことが遺族などの証言で判明したもの。(3)被災地から避難してきたことが遺族などの証言で判明したもの。(4)自殺者の住居や職場が地震や津波で甚大な被害を受けたことが遺族などの証言で判明したもの。(5)自殺の原因や動機が、震災の直接的な影響であることが遺族などの証言で判明したもの。例えば、遺書に東日本大震災があったために自殺するという記述や、生前に東日本大震災があったために自殺するというような発言があった場合が、(5)に該当する。震災後のストレスや持病の悪化などが原因で亡くなる「震災関連死」に含まれる。警察庁の調査によれば、東日本大震災に関連する自殺者は、2011年に55人、12年に24人、13年に38人とされる。