両親など、保護者の代わりに乳幼児などの子どもの世話をする人、またはそのサービス。利用者の自宅に出向いて子どもを預かる訪問保育が一般的だが、ベビーシッター宅に子供を預ける家庭保育(在宅保育)もある。保育士免許のような国家資格がないため、企業によるサービスのほかに、個人のシッター業者が数多く存在するといわれている。民間資格としては、公益社団法人全国保育サービス協会(東京都新宿区)が独自の資格認定事業を行っている。同協会の自主基準では、資格要件として、保育の理論や実践の研修を受けており、さらに、保育士資格や幼稚園教諭免許などを有し、児童福祉施設などでの経験を有していることが望ましいとしている。近年、女性の社会進出が進む一方、都市部などで、保育所や幼稚園に空きがないことから利用が増加。インターネットで希望する料金や日時などの条件を書き込む掲示板など、利用者とベビーシッターを紹介、あるいは派遣する保育サービス業者を結ぶ「マッチングサイト」も広がっている。