パンケーキやお好み焼きなどの粉製品に混入したダニを経口摂取して起こるアレルギー症状の通称。じんましん、かゆみなどの皮膚症状や呼吸困難が主症状だが、複数のアレルギー症状が即時に起こるアナフィラキシーが生じる場合もあり、重症化すると死亡するおそれもある。1993年に海外で初めて報告されたが、日本でも多発し、問題視されている。アレルギーの原因となるダニは密閉性の低い粉製品の容器に侵入し、常温で長期保存されるうちに粉を餌として繁殖する。ダニは0.2~0.3ミリの大きさしかなく、半透明なクリーム色をしているため、粉製品に混入し、繁殖しても気づきにくい。また、アレルギーはダニのたんぱく質に反応して起こるため、生きたダニだけではなく、加熱して死んだダニの死骸やふんもアレルギーを引き起こす原因となる。保健所や粉製品のメーカーは予防方法として、粉は開封後、密閉性の高い容器に入れて、冷蔵庫で保管し、なるべく早く使い切ることを勧めている。また、密閉しないで常温保存していた粉は使用しないこと、などを挙げている。