一般財団法人日本穀物検定協会(本部・東京都中央区)が毎年発表している「米の食味ランキング」で最高評価の特Aランクを受けた米の銘柄。このランキングは良質な米作りの推進と米の消費拡大を目的として、減反政策導入後の1971年産から始められたもので、89年産から特Aランクが設定された。食味官能試験では複数産地のコシヒカリをブレンドしたものを基準米とし、20人の評価員が試験対象の銘柄を試食して、外観、香り、味、粘り、硬さと総合評価の6項目について、基準米と比較。基準米よりも特に良好な銘柄を「特A」、良好なものを「A」、おおむね同等のものを「A'」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B'」と格付けする。特Aランクが初めて設定された89年産では新潟県の魚沼産コシヒカリなど13銘柄が選ばれた。その後、十数銘柄が選ばれる年が続いたが、近年は各産地が新品種の開発に力を入れていることなどを背景に選出される銘柄が増加。2010年に初めて選ばれた山形県産つや姫や、11年に初めて選ばれた北海道産ゆめぴりかは、特A評価獲得を機に知名度が上がった。14年産では参考品種である青森県産青天の霹靂(へきれき)と北海道産ふっくりんこを含めて計44銘柄が特Aランクの評価を受けた。