65歳以上の高齢者の介護を、65歳以上の家族が行うこと。体力の衰えている高齢者が介護を行うことによる肉体的な負担や、長年にわたるストレスによるうつ病など、問題点が指摘されている。また、介護の疲れによる要介護者の殺害や、無理心中、介護者の死亡による孤立死などの事件も起こっている。2014年7月15日に、厚生労働省が13年6~7月に実施した国民生活基礎調査の結果を発表。近年の核家族化の進行により、高齢者の夫婦のみの世帯が増加し、介護を必要とする65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、51.2%が介護する側も65歳以上であることがわかった。介護に関する集計が始まった01年には40.6%だったが、前回の10年では45.9%と上昇し、今回、初めて半数を超えた。また、介護する側もされる側も75歳以上の世帯は、01年に18.7%、10年に25.5%、今回が29.0%と、こちらも上昇傾向にあることがわかった。