ネズミザメ目メガマウス科の深海魚。学名は、Megachasma pelagios。体長は4~5メートル、頭部が長く、口の幅が大きいことから、この名前が付いた。サメの一種だが歯は小さく、オキアミなどのプランクトンを餌にしている。太平洋やインド洋などの温帯から熱帯に生息し、日中は水深200メートルぐらいの深海にいて、夜間は餌を追って浅いところまで浮上するといわれている。1976年に、ハワイのオアフ島で初めて発見された。希少種で捕獲例が少ないため、詳しい生態は分かっていない。日本では、89年に静岡県浜松市の海岸で発見されたのが初めて。2014年4月14日、静岡市清水区の倉沢沖に仕掛けられた定置網に掛かり、由比漁港に水揚げされた。体長約4.4メートルのメスで、記録に残っている捕獲例としては、世界で57個体目になる。