自殺の可能性がある人が発しているサインに気づき、適切な対応を取ることができる人のこと。内閣府による解説では、悩みを抱えている人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人とされる。悩みを抱えたまま誰にも言えず、孤立を深めて自殺に至る前に声をかけ、自殺を社会的に予防していこうとする取り組みの一環。世界保健機関(WHO)が1996年に発表した「自殺予防のためのガイドライン」で用いるなど、自殺対策分野では国際的に使用されている。日本では、2007年6月に閣議決定された「自殺総合対策大綱」で重点施策の一つとして、ゲートキーパーの養成が掲げられた。医師や弁護士、民生委員、教育関係者などをはじめ、一般のボランティアなども役割を担うことが期待されており、地方自治体などで研修が実施されている。また、毎年3月の自殺対策強化月間には、一般市民に対しても気づきと見守りに取り組むよう呼びかけが行われている。