JR東日本(本社・東京都渋谷区)の上野~東京間約4キロを結ぶ新路線の愛称。同路線開通前は、宇都宮線や高崎線が上野駅止まりだったため、利用者は同駅で乗り換えなければならず、上野~東京間での山手線、京浜東北線の混雑の要因にもなっていた。そのため、宇都宮線や高崎線が通る埼玉県などが、それらの線の東京駅乗り入れを希望していた。そうした声を受け、JR東日本が宇都宮線、高崎線、常磐線の東京駅乗り入れのための新路線計画を2002年3月に発表。08年5月、上野~東京間を結ぶ東北縦貫線の敷設に着工した。当初は13年度の開業を目指していたが、東日本大震災の影響などのために遅れ、15年3月14日の開業となった。新路線の開通で、宇都宮線、高崎線が東海道線と相互直通運転を開始し、常磐線は品川駅までの直通運転を行う。朝の通勤ピーク時間帯には、各線とも5本が直通運転となる。乗り換えがなくなる分、到着時間が短くなるほか、並行する山手線、京浜東北線の混雑が約20%緩和されるなど、乗客の利便性向上が期待されている。また、同路線開通に合わせて常磐線では新たな特急「ひたち」「ときわ」を導入する。