ダボス会議を主催するスイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)が発表する世界各国の男女格差を比較した報告書。ジェンダー・ギャップ指数ともいう。経済、政治、教育、健康の4分野計14項目で男女の格差を指数化して順位を決める。2016年10月26日に発表された16年版では、1位が8年連続でアイスランド、2位はフィンランド、3位はノルウェー。中東諸国が下位に並び、最下位はイエメンだった。日本は前年の145カ国中101位から順位を10下げ、144カ国中111位で主要7カ国(G7)中の最下位。健康分野は40位、教育分野は76位だったが、経済分野は118位、政治分野は103位と厳しい評価。女性国会議員の比率が122位、女性専門職・技術職の比率が101位、所得の男女格差が100位と順位が低く、過去50年女性首相を出していないことなどがマイナス要因とされた。日本以外のG7参加国は、ドイツ13位、フランス17位、イギリス20位、カナダ35位、アメリカ45位、イタリア50位という結果だった。