スポーツ歯学に基づいて、歯や口の治療などを行う専門的な歯科医師。スポーツ選手、スポーツ愛好者に対し、歯や口のけが、虫歯などの疾患の治療を行う他、健康管理の指導、口のけがを予防するマウスガードの制作、咬合機能と運動能力の関連の研究などを行う。スポーツ歯学は、日本では1990年代初頭に始まり、98年には東京歯科大学で世界初となるスポーツ歯科医学の本格的な研究室が設立された。また、2011年6月に成立したスポーツ基本法では、医学や生理学と並んで歯学もスポーツに関わる学問として位置づけられた。このように、スポーツ分野における歯科医学の重要性が高まってきたことを受け、13年1月には日本歯科医師会(日歯)と日本体育協会(日体協)がスポーツデンティスト育成のための覚書に署名。日本で歯科医師免許を5年以上有し、日歯、日体協による全46単位のカリキュラムを履修した者に資格が認定されることになった。