病気や事故で髪を失った人に贈るかつらの材料とするため、カットした髪を寄付すること。1990年代にアメリカで始まったといわれる。日本では2009年に大阪市の美容師らがNPO法人「Japan Hair Donation & Charity(JHDAC)」を設立。活動に賛同する美容室などから集めた髪をかつらの材料とし、小児がんの治療や事故、先天性無毛症などで髪を失った18歳未満の子どもに無償でプレゼントしている。1個のかつらを作るには20~30人分の髪が必要で、同団体では傷みが激しくなく、長さ31センチメートル以上であれば、年齢や性別、国籍に関係なく寄付を受け付けている。16年1月時点で賛同する美容室が全国で約350に及ぶなど活動が広がりを見せており、15年12月には女優の柴咲コウがJHDACに髪の寄付を行ったことが話題になった。