身体障害者や高齢者など、運動機能に障害がある人のために自力で日常生活の動作を補えるように工夫した道具。生活便利用具、生活補助具とも呼ばれる。通常の持ち方が困難な人でも使える、ピンセットのような形状の箸や、手首の動きに制限のある人のために、持ち手の角度を調節できる包丁などが考案されている。自助具は障害の度合いなど、使用者の身体状況に合わせたものが必要とされることから、2013年12月、福祉用具の普及促進を図る公益財団法人テクノエイド協会(東京都新宿区)は、ホームページ上で自助具のデータベースの運用を開始した。データベースに登録された製品は、既製品と、個人のニーズに合わせて工房で製作された個別対応品に分かれており、それぞれ、食事や入浴、家事、排泄(はいせつ)、移動などの用途別に検索することができる。用具の詳しい説明のほか、個別対応品の場合は自作するためのヒントとなる製作方法や工房の連絡先も記載されている。