文部科学省が発表している、食品に含まれる栄養成分の基礎的データ集。食品成分表とも呼ばれる。食品の可食部100グラムあたりに含まれるエネルギーや成分の数値を示したもので、栄養指導や生活習慣病予防などの観点から、学校や病院などの給食をはじめ、幅広く活用されている。1950年に初めてまとめられ、以来、食生活の変化に合わせて改訂を重ねている。2015年12月25日、5年ぶりの改訂となる15年版(七訂)が公表された。改訂の大きなポイントは、15年ぶりに収載食品が拡充されたこと。従来の1878食品から313品増の2191食品となった。追加されたのは、刺し身や天ぷらといった伝統的な日本食、健康志向を反映した発芽玄米やあまに油、食品アレルギーに配慮した米粉パンや米粉めん、から揚げやギョーザといった調理済みの加工食品など。また、糖尿病対策のために、炭水化物を構成するでんぷんや糖類を直接分析して、新たに炭水化物成分表が作成され、854品目を掲載した。既存のアミノ酸成分表と脂肪酸成分表も収載食品数を大幅に増やし、アミノ酸成分表は337食品から1558食品、脂肪酸成分表は1262食品から1782食品となった。