転倒や打撲などの衝撃で骨の内部が損傷するけが。外からの衝撃によって骨髄に血液がたまる状態と、骨の内部にあるスポンジのようなもろくて軽い海綿骨が微細な損傷を受けている状態の2種類がある。どちらの場合もX線検査やCT検査には写らず、MRI検査でようやく発見することができる。そのため、この用語はMRIの出現後に、初めて臨床医学の現場で使われるようになった。小児の鎖骨や高齢者のひざ、手のひらを構成する中手骨、足の甲を構成する中足骨などに起こることが多い。通常の打撲よりも痛みが強く、骨折していないのに痛みが長引く場合、骨挫傷を起こしている可能性がある。受傷後のX線検査で骨に異常がない場合でも、損傷箇所を固定するよう勧められることがあるのは、骨挫傷を疑っての処置である。回復までには通常の骨折と同じくらいの期間が必要で、治りきっていない状態で運動などをすると再発することがある。また、完治した後でも痛みが生じることがある。