子どもの足の発育について正しい知識を得て、その健全な成長を促すこと。発育途上にある子どもの足の骨は、柔らかい軟骨が多く変形しやすい。そのため、外部から不自然な負荷がかかり続けると、土踏まずがない扁平足や、指が地面につかない浮き指、親指が人さし指に向けて曲がる外反母趾、小指が薬指に向かって曲がる内反小趾、指が曲がったまま伸ばせなくなるハンマートゥなどを引き起こすおそれがある。近年、発育状態に合わない形状やサイズの靴の着用や、生活習慣の変化による運動量の低下により、こうした足の変形やトラブルを抱える子どもが増えているといわれ、その対策として食育と同じように足育を重視すべきとする声が高まりつつある。2013年2月に設立されたNPO法人日本足育プロジェクト協会(奈良県大和郡山市)では、講座の開催や幼稚園などへの訪問を通して、普及活動を展開。また、13年5月には子ども向け運動靴の「瞬足」シリーズで知られるアキレス(本社・東京都新宿区)が、3~7歳の子どもの足の発育を妨げないことを目的とした「SYUNSOKU SO・KU・I・KU」シリーズを同年8月に発売すると発表した。