食品の安全性や品質などの表示方法を定めた法律。2013年6月21日の参議院本会議で可決、成立した。成立後2年以内に施行される。従来、原材料や添加物、消費期限、保存方法などの表示については、食品衛生法、日本農林規格法(JAS法)、健康増進法の3法によって規定されていたが、法律ごとに用語が異なるなどの問題があった。新たに成立した食品表示法では、分かれていた表示ルールを一元化するとともに、消費者庁や保健所などに分かれていた問い合わせ窓口も一本化。菓子や冷凍食品などの加工食品で、従来は任意の表示とされてきたエネルギーやたんぱく質、脂質などの栄養成分についても表示を義務付ける。また、健康食品の表示や広告の適正化なども盛り込まれた。アレルギー物質(アレルゲン)や遺伝子組み換え食品などを含めた用語の統一など、具体的な表示基準については、実際の施行までに消費者庁が策定する。