2013年9月27日、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第1作業部会が、地球温暖化に関する分析や予測をまとめた報告書。07年の第4次評価報告書以来、6年ぶりの公表となる報告書では、温暖化の原因は人間の活動による温室効果ガスである可能性が「極めて高い(95%以上)」と分析し、第4次の「非常に高い(90%以上)」よりも強い表現で指摘。世界の平均気温は1880~2012年までに0.85度上昇し、海面水位は1901~2010年までに19センチメートル上昇したと認定した。また、今後の温暖化対策によって予想される4種類のシナリオを示し、21世紀末の状況を予測。有効な対策が取られないまま二酸化炭素濃度が上昇し続けた場合、1986~2005年と比較して、最大で4.8度の気温上昇、82センチメートルの海面水位上昇が起こるとした。IPCCでは、この第1作業部会報告書に続き、温暖化の影響や防止策などをまとめた別の報告書を二つ公表し、14年10月に統合報告書を発表する。