河川が氾濫(はんらん)したときの浸水被害のリスクを地点ごとに調べることができるウエブサービス(http://suiboumap.gsi.go.jp/)。正式名称は「地点別浸水シミュレーション検索システム」で、2015年7月31日に国土交通省国土地理院が公開した。住所や地図から任意の地点をサイト上で検索して指定すると、どの河川が氾濫した場合に浸水するかを調べることができる。また、氾濫水が到達するまでの予想時間や、浸水状態の継続時間などをアニメーションやグラフでも表示するほか、大雨の際に注意するべき水位観測所を知ることができる。公開時点では、全国の119河川について検索が可能で、15年度内には市街地などで処理しきれない水が浸水被害を起こす内水氾濫や、台風などによる高潮にも対応させる予定。同省では、住んでいる地域の浸水リスクについて事前に認識を深めることで水防活動や避難行動などに活用してほしいとしている。