2016年施行の国民の祝日。14年4月25日に、8月11日を「山の日」と定め、国民の祝日とする祝日法改正案が衆議院で可決した。同改正案では「山の日」の意義は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」とされた。施行は16年からとなり、祝日は年間15日から16日に増えることになる。制定を巡っては、日本山岳会や日本山岳協会などの山岳団体が組織した全国「山の日」制定協議会や、超党派の国会議員でつくる「山の日」制定議員連盟の運動があった。当初、経済活動への影響を抑えるため、お盆の時期を中心に検討し、8月12日が候補だった。しかし、8月12日は1985年に群馬県の御巣鷹山に日航ジャンボ機が墜落し、520人が死亡した事故のあった日で、毎年、慰霊登山や式典が行われているため、祝日にそぐわないとして再考、8月11日となった。