タブレットPCの動画などを活用し、従来、授業で学んでいた基礎的な内容を宿題として予習させ、学校では、わからない点や応用課題を教えるスタイル。学校と家庭での学習内容を「反転」させたことから名づけられた。授業で個人の理解度に合わせた応用問題や、集団での話し合いなどによる協働学習が行えることから、従来の方式に比べて学習効果の向上が期待できるといわれている。情報通信技術の発達により、2009年ごろからアメリカで普及し始め、日本では11年ごろから紹介されるようになった。13年9月には、佐賀県武雄市が、自治体単位では初めて反転授業に取り組むことを発表。同市は11月に小学校1校で試行を開始し、実証実験を経て、14年には小学生全員に、15年には、地域内の中学生全員に授業の動画を入れたタブレットPC計4200台を貸与し、1人1台を使った反転授業を開始する。