全国の教育現場で実践されているユニークな学習指導法などを集めて紹介する、教師向けのウェブサイト。正式名称は「先生のための教育事典 EDUPEDIA」。教師間の情報交換や指導ノウハウの継承を広く行うことを目的に小学校教諭や学生ボランティアらが設立し、2009年4月にサイトを開設した。運営元はNPO法人の日本教育再興連盟(ROJE 東京都千代田区)で、実際には学生ボランティアらが主体となって管理、運営している。名称は「education(教育)」と「encyclopedia(百科事典)」を組み合わせた造語。サイトには、「授業中における指名の方法」や「水泳方法 25mをとにかく泳がせる」といったタイトルで、授業案、教材の紹介、授業の効率を上げる工夫や学級運営のヒント、防災教育やいじめ対策など幅広いジャンルの記事が掲載されており、教科別、学年別に検索、閲覧できる。教材の画像や指導のようすを映した動画があわせて掲載されている記事もある。記事の投稿や閲覧は無料で、指導案などは実際の授業で自由に利用することが可能。15年5月時点で約1700件の記事が公開されており、ページ閲覧数は多い月で30万件に上る。15年、教育に関する先進的な取り組みに対して贈られる朝日みらい教育賞のデジタル賞を受賞。