航空機内で傷病人が発生した場合、迅速に応急措置を行うことができるように、医師を事前登録しておく制度。日本航空(JAL、本社・東京都品川区)が2016年2月、国内の航空会社として初めて「JAL DOCTOR登録制度」をスタート。JALマイレージバンクの会員であり、日本医師会が発行する医師資格証を持つ医師に任意で登録してもらう。全日本空輸(ANA、本社・東京都港区)も、「ANA Doctor on board」を16年9月に国際線でスタートする。ANAマイレージクラブの会員が対象で、医師免許と顔写真付き身分証明証を確認して登録を行う。従来、機内で傷病人が発生した場合、ドクターコールによる呼び出しをかけていたが、手当てを始めるまでに時間がかかることもあった。医師登録制度が始まったことで、客室乗務員が登録した医師に直接協力を依頼できるようになり、協力は任意ではあるものの、より迅速で適切な医療サポート体制の提供が可能となる。