国税庁が定めた「清酒の製法品質表示基準」による特定名称を表示した清酒のこと。消費者が品質で清酒を選ぶ際の目安となる。特定名称は、清酒の原料となる米の精米歩合と製造方法により、分類される。精米歩合とは、精米前の玄米に対する精米後の白米の重量の割合。精米歩合70%とは、玄米の表層部を30%削り取ったことを意味する。また、製造方法では、米、米こうじ以外に醸造アルコールを加えるなどの違いがあり、この2点から、以下の8種類の特定名称に分類される。米、米こうじのみを使用する純米酒。純米酒で精米歩合が60%以下の純米吟醸酒。同50%以下の純米大吟醸酒。同60%以下または特別な製造方法を用いた特別純米酒。米、米こうじに醸造アルコールを使用し、精米歩合が60%以下の吟醸酒、同50%以下の大吟醸酒。同70%以下の本醸造酒。同60%以下または特別な製造方法を用いた特別本醸造酒。なお、いずれの場合も、白米に対するこうじ米の使用重量の割合が15%以上で、清酒としての香味や色つやが良好なことも必須要件となっている。