高齢者などが利用する介護食品の新しい愛称として、2014年11月に農林水産省が定めた名称。同省では、13年10月に「介護食品のあり方に関する検討会議」を設置し、従来は明確にされていなかった介護食品の定義の検討などを開始した。その結果、噛むことや飲み込むことが困難な人向けの食品だけではなく、低栄養の予防につながる食品や日々の生活を快適にする食品なども含めて「新しい介護食品」と定義。こうした食品の認知度向上と普及を進めるため、利用者に受け入れられやすい愛称を14年8~9月に公募し、1091件の応募の中から「スマイルケア食」を選定した。同省は愛称の発表とあわせて、新しい介護食品を食べやすさに応じて分類する指針の導入を発表。固い順に「弱い力で噛める」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「ペースト状」「ムース状」「ゼリー状」の6段階に、現状では噛む・飲み込む機能に問題がない人が介護予防のために食べる食品を加えて7段階に分け、利用者が選びやすいよう、食品の箱や袋に青、黄、赤の3色とアルファベットを組み合わせて表示する分類のマークを定めた。