東京・新宿駅の周辺に点在する高速バス乗り場を1カ所に集めて、2016年4月4日に新宿駅南口に開業し新宿南口交通ターミナルの愛称。一般公募された名称の中から、バスやタクシーを中心とした複合ターミナルであり、バス路線が各地に向けてスター(星)のように伸びることなどを理由に選ばれた。同ターミナルの建設は、1999年から国土交通省が進めてきた「新宿駅南口地区基盤整備事業」の一環として行われたもの。従来、新宿駅周辺の高速バスの発着所は19カ所に分散していて、その分かりにくさと場所によっては駅から徒歩十数分かかる不便さ、周辺道路の渋滞など不満の声が挙がっていた。それを1カ所に集約することで、118社のバス事業者が青森から福岡まで39都府県を結ぶバスを運行し、1日最大1625便が発着、4万~5万人が利用する国内最大のバスターミナルとなった。同ターミナルは3階の一部と4階がバス発着場で、1階がJRのホーム、2階が改札などの駅施設と歩行者空間となっており、3階にはタクシー乗り場のほか、日英中韓の4言語で案内サービスが受けられる東京観光情報センターが設けられている。また、同ターミナルは、隣接する32階建ての高層ビル「JR新宿ミライナタワー」の一部で3月25日に営業を開始した複合商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」とも直結。同施設は働く女性を主なターゲットにしており、ファッション、雑貨、飲食店などの店舗のほか、認可保育園や婦人科クリニックなども入居している。