花粉症やアレルギー性鼻炎の治療法で、鼻の粘膜にレーザーを照射し、症状を軽減させる。あくまでも鼻粘膜のアレルギー反応を抑える治療で、目などほかの患部の治療やアレルギー体質の改善につながるものではない。費用は保険が適用される。花粉症などのアレルギー性鼻炎では、鼻の奥にある下鼻甲介(かびこうかい)がアレルギーの原因となる抗原に反応して炎症を起こし、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどが起こる。その下鼻甲介の粘膜の表層部分をレーザー照射で焼いたり、変性させたりすることでアレルギー反応を鈍らせ、症状を軽減させる。あらかじめ、鼻の中に麻酔薬をスプレーするなど、麻酔をかけた後に行うため、痛みはほとんど感じないという。治療自体は30分程度の短時間で終わるが、治療後、鼻の中にかさぶたができることがあるため、数日から1週間程度の通院が必要な場合がある。また、治療効果には個人差があり、効果の持続も数カ月から数年で、永続するものではない。効果がなくなった場合は再治療が可能。ただし、鼻腔内の軟骨がカーブしている鼻中隔湾曲症や下鼻甲介の炎症がひどい場合など、鼻の奥にレーザーが照射できない患者には別途、手術などの必要な処置を行うことがある。