15歳までの学齢期を過ぎた人が中学校教育を受けるために通う夜間学級の通称。正式名称は中学校夜間学級。第二次世界大戦後の1947年、就労などの理由で義務教育を修了できなかった人を対象に大阪府で始められた。公立中学校の2部授業という位置づけで、学校教育法施行令に基づき市区町村が設置する。通常の中学校同様、卒業すれば証書が授与される。設置は各自治体の判断に任されるため、予算不足などの問題で一部の地域でしか導入されていない。文部科学省の調査によると、2014年5月時点で8都府県に31校が設置されており、在籍生徒数は約1800人。そのうち、約8割は日本語習得を主な目的とする外国人生徒だった。原則、学齢期を過ぎた義務教育未修了者を対象とするため、不登校などで通学できないまま形式的に卒業した人は受け入れられていなかった。そのため文部科学省は15年7月、形式卒業者が希望した場合には可能な限り入学を認めることを求める通知を全国の都道府県教育委員会に出した。