熱が体内にたまって、体温が上昇すること。高体温状態や熱中症の原因となる。体の熱は、体温を一定に保つために、皮膚からの放熱や発汗による蒸散、また体深部で温められた血液が全身の毛細血管を巡るうちに冷やされることで放散される。しかし、高温、多湿、無風の環境下にいたり、脱水状態で熱を運ぶ血液量が減少していたりすると、これらの熱放散の効率が下がることで、放散される熱よりも体内で生じる熱の量が上回り、うつ熱状態に陥る。夏場の猛暑などが原因で起こりやすく、体温調節機能の未熟な乳幼児の場合、衣服の着せすぎなどでも起こることがある。対処法として、風通しのよい、涼しい場所への移動、塩分濃度0.2%程度の食塩水やスポーツドリンク、経口補水液などでの水分の補給などを行う。着せすぎている場合は、すぐに衣服を脱がせて薄着にさせることが必要。