後発メーカーが先発メーカーから特許の使用権などのオーソライズ(公認)を受けて、特許が切れる前に発売する医薬品。医薬品には有効成分などの化合物に対する物質特許のほか、添加物の配合成分や製造方法に製剤特許や製法特許などがある。このため、物質特許の期限が切れた場合でも、他の特許が残っていると、全く同一の製品を作ることはできない。このため、公認を受けない一般のジェネリック医薬品は有効成分を用いた類似商品となり、ときには効き目や副作用に違いが出ることがある。一方、AGには、一般のジェネリック医薬品に先駆けて発売できる、商品名以外は先発の医薬品と全く同一であることから同等の信頼性がある、などのメリットがある。AGは海外では広く普及しているが、日本でも2013年6月、日医工(本社・富山県)がフランスのメーカー、サノフィーから公認を受け、抗アレルギー薬「アレグラ」の後発品である「SANIK」を国内初のAGとして発売。14年9月には高血圧症などの治療薬「ブロプレス」を販売している武田薬品工業(本社・大阪市)と契約したあすか製薬(本社・東京都港区)が、カンデサルタン錠「あすか」を発売する。