火山の火口付近のマグマや高温になった火山ガスが、火口上空の雲や噴煙に映って赤く見える現象。火山活動が活発になっていることを示すものとされる。2015年6月16日に小規模な噴火が発生した浅間山では、同日夜から翌朝にかけて、火映現象を高感度カメラで観測。微弱なため、肉眼では確認されなかった。同山での火映現象の観測は、10年9月以来、約5年ぶり。1973年2月の噴火の際にも、数日前からこの現象が観測されていた。また、2015年5月29日に大噴火を起こした鹿児島県口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)でも、15年に入ってから、たびたびこの現象が観測されていた。伊豆大島で神聖なものとしてあがめられている三原山の御神火(ごじんか)も、火映現象の一例である。